旅人たちは、どのように必要な情報や知識を手に入れているのか?
じつは、かれら自身、そのことにはいたって無自覚だ。
かれらには個々に、つねに切実に知りたいことがある。
そのことをつよく願ってさえいれば、
ひとりでに情報は向こう側からやってくる、そんな感じだ。
多くの者は、さきがけとして夢球の中で「それ」を見る。
めざめたとき、かれらは「それ」が気になってしかたがないだろう。
「それ」が現実の旅路に反映されるまでには時間的ギャップがある。
だが、かれらにはもう準備ができている。
かれらは夢のおかげで「それ」がやってきたとき、
それが「それ」だとすぐにわかるのである。