マホラのひとびとは、だいたいにして休むのが苦手だ。

かれらはめったに疲れないし、疲れを感じたとしても回復は瞬時だ。

そう。かれらは疲労が錯覚の一種であることをよく承知している。

いや、休むという行為の効用はなにも疲労回復ばかりではない。

そのことを、さっきからジポは主張しているのだ。

しかし、テウーはいてもたってもいられない。

こんな場所でぐずぐずしていたくないのだ。

ジポはそれに対して、時間はゴムのようだという。

休むことによって、時間をまのびさせてみてはどうだろうか。

その中で、これらのバゴスを見つめてみると、ほらどうだ。