第1巻の主な登場人物
マホラの回転漂流物質
またひとつ、マホラに新しいマホロンが生まれかけているのだろうか? この漂流物質を構成している粒子は、本来、無味無色無臭。が、その幾何学的配置の変化がはじまり、だいぶ経つと、このようになる。
ピテロじいさん
原始マウイがマウイになった瞬間に、偶然にも居合わせたおじいさん。まだ何も知らないマウイに、ピテ(自然数)についての簡単な手ほどきをする。また自身のピテの書の複製をマウイに与えたのもこのピテロじいさんである。
マクワリ
マウイがマウイであることをマウイに思い出せた少年。正五角形のことを語りはじめると止まらない。
マウイ
好奇心が旺盛で迷子になることがなによりも得意。ひとりでいることも、みんなといることも、どちらもおなじくらい大好きだ。
クヮンの少女たち
一卵性∞つ子の少女たち。マウイにふしぎな演算子クヮンのレクチャーをする。
未来からの呼び声
マウイに時空を超えて語りかけてきた謎の人物。
鳥の女
広大なマホラで迷子になっいる者はいないか、上空からパトロールしている。その派手なつばさの柄は遠くからでも視認されやすい。
ヌエべ婆
この人物をただの物知りの婆さんと見くびってはならない。その大きな瞳はマホラ世界のあらゆる場所へアクセスできる通路として用いられる。
ミルラ
ヌエべ婆の見習いをしていた女の子。いじっぱりで、少々、ひねくれた性格。いつもマウイにつっかかってばかりいる。
星投人
かれの自慢の星袋には、星が数えきれないほど入っている。
大髭男
もともとかれは「ある問題」に憑かれていた。かれの制御できない髭は、かれのこれまでの思考に比例している。
ツオビ
見えるだろうか。マウイのゆびさきで必死に訴えている人物が。かれは小さな小さなひとの一族のひとりである。かれらにとって、風は敵でもあり、味方でもある。
星頭人
見てのとおり、かれの頭は地表に固定されている。が、かれの心は自由だ。かれの豪快な笑い声は、はるか遠くの旅人の腰を抜かすほどのエネルギーをもっている。そう、考えようによっては、この世界自体がかれのボデーであるともいえる。