そうそう、この星には、
こんなような数盤が、いっぱいあるね。
時計っていうんだろ。
みんな、いっつも気にしてるみたい。
そんなに正12角形が好きなんだったら、これ、知ってる?
花弁三角形の法。
え? 花弁三角形ってなにかって?
こんなやつさ。
わかる? こんなふうにして、
ぱっ、ぱっ、ぱっ、ぱっ、ぱっ、ぱっ、って切りとっていけば、12個の花弁三角形をとりだすことができる。
花弁三角形はどんな正多角形からもつくれるけど、とくにぼくは正12角形のが好きさ。
だってさ、こうやって一つの花弁三角形をとりだして、外接円の中に入れる。
いい。この花弁三角形の底辺ってさ、
ほら、これをごらんよ。
わかった?
わーい。そうなんだ。
なんと外接円の半径とぴったりおなじ。
さっすが、花弁三角形。
っていうか、さっすが、正12角形。
うん、こんなことは
正12角形のときしか起きっこない。
よーし。
外接円だけじゃ、かわいそうだから、内接円にもでてきてもらうよ。
でさ、こんどは直径をチェック。
いい? もとの正12角形の外接円の半径を1とおくよ、
そうすると、この直径のサイズはね。
どうなるかっていうと、
ジャジャーン!
0.3971976766202158876534030154536633745896479598366 ∙∙∙
なに、ガッカリした?
ちっともきれいじゃないって?
ふふふ。
ぼくも、こんなあらわしかたはきらいさ。
うん、ぼくらは、
この花弁三角形の三辺の長さをぜんぶ足したもの、
つまり、a+b+c をつかってあらわす。
どんなふうにかって?
こんなふうにだよ。