もうじき、このあたりの近傍空間で
ガミカスの最古老たちのひみつ会議があるってきいたんだけど。
あなたも、こっそりしのびこんで、幾何数の謎を探るつもり?
あーら。あなた、パパラマーヌにハマってるのね。それってピテのセヘトの同士の4–パパラマーヌじゃない。
ちょうどよかった。わたし、三角錐数をきらしていたの。ねえ。∞–逆パパラーヌであつらえてくれる?
え? パパラーヌを知らないの?
妙ね。パパラマーヌは知ってるくせして。
いいわ。カシュマの全球の刻限まで、まだ間があるみたいだから、わたしが見せてあげる。
と、いっても、かんたんよ。
二つセヘト同士をならべて、かけあわせたもの。
あなたはこれをマーの呼吸で継いだでしょ。
ええ、これは、正真正銘の4–パパラマーヌ。
でもこの四数をアーの呼吸で継げば∙∙∙
そうよ。これが、4–パパラーヌ。
で、この30は4番目のピラミッド数。
ピラミッド数っていっても、底辺が正方形のやつ。
いまのわたしには、ひつようない。
わたしが欲しいのは三角錐数。
そう、底辺が正三角形でなくっちゃ。
ほら。だから、∞–逆パパラーヌよ。
その顔∙∙∙、わかってないみたいね。
いい? 逆っていうからには逆。
いままで、わたしたちは、二つのセヘトをぴったりそろえて、
かけあわせてたでしょ。
でも、∞–逆パパラーヌは、
かけあわせる相手のセヘトの向きを逆方向にするの。
わかるでしょ。いってる意味。
こういうことよ。
で、あとはふつうのパパラマーヌとおなじ。
できた四つの数をアーの呼吸で継いであげる。
はいはーい、いっちょあがり。
20は4番目の三角錐数。
だけど、わたしには、
1~3番目のセヘトンちゃんもひつようよ。
そう。ピテのセヘト同士の
∞–逆パパラーヌは三角錐数を構成する。
しッ。
きたわ。きたきたきたきたっ。
最古老たちのおでましよ。