数の破砕。ある数をいくつかの数の積のかたちであらわすこと。
クプクプクプーンと似た概念にクプクプメルクプーンがある。クプクプメルクプーンは数の最小破砕、いわゆるこの星では素因数分解と呼ばれているものである。
両者のちがいをここでたしかめておこう。
たとえば、この数をクプクプメルクプーンしてみよう。数の最小破砕。つまり、可能なかぎりこまかく砕くのである。すると、
ものすごく、こまかく砕けてしまった。しかし、それはただ、それだけのことである。一方、クプクプクプーンには、砕き方に知性が介在している。つまり、どのような意図をもってその数を破砕するかということがだいじなのである。
どうだろう。ここには美しい秩序が回復されている。数も砕き方によっては、その数が本来もっていたかもしれない構造をかようにあばくことができるという一つの好例である。