わたしたちは超格子体(6×6)の中の4種の88を特定したところである。この対称的な紋様を見つめていると、うっすらと浮かび上がってくるものがある。いずれもを構成する基本となるブロックは、

この互いに反転関係にある2種類の格子(2×2)。それらが四つあつまり

つまり、88これらの4つの格子体がどのように位置をとるかによって定まってくる。よく見つめてほしい。勘のよい方はもうお気づきだろう。これらの四つの格子(2×2)の正体、それは……

そう、超格子体(6×6)の中心にも88は位置を占めることができたのだ。

 

 

そしてなによりも重要なことは、これは、わたしたちの探求の道の端緒で出会ったマリス/タリス型そのものであるということである。

ふたたび、この幾何に立ち還ることになるとは予想もしていなかった。が、このマリス/タリス型が超格子体(6×6)の中で暗躍していたとがわかれば、多くの奇怪な現象もうなづけるというもの。

どうやらマリス/タリス型を構成するこの四つのブロックが超格子体(6×6)内を自在に移動することにより、さまざま88が構成されるということらしい。たとえば、

マリス/タリス型の有している不変のその変幻自在生を感じていただけたと思う。さて、ここでは特にこの四つの88に着目してみたい。

というのも、これら四つの組の間には、奇妙な力がはたらいているように見えるからである。等式としてあらわせば、

具体的にどういうことかというと、

このように自然数を埋め、イエローにフォーカスする。

この等式が乗和において成立するとの意味は、

 

おなじことはグリーンにおいてもたしかめられる。

が、ふしぎな現象はこれにとどまらない。じつのところ、さらに不可解な事態が乗次元以降においても目撃されるのだ。これをご覧になっていただきたい。

四種の各88は、レベル3なので乗以降の総和は一致を離れてゆく。そこでわたしたちが注目したのが、その差分である。詳細に見てゆこう。

じつに興味深いことに、ここで得られる乗総和差分は単純な整数比となる。

はたして必然なのか、この比はすべての累乗数としても表現可能

一つの事実を前にしても表現の仕方は多様であるが、わたしたちはこのような等式であらわすことを好むだろう。

そしてなんと、これら88たちの関係性は乗次元へともっていってもそのまま引き継がれる

つまり、乗差分の比においても、が崩れずに維持されるのである。整数比になるというだけでも驚異であるのに、これはいったいなにごとであろう。

いや、これと類似した話が他にもある。前章でとりあげたこの二つの88

これを見てもらいたい。

謎の共鳴。これは乗次元よりも高次の領域で起こっていることである。

驚きは二つである。このような等式が成り立ちうるということと、それが整数になるということ。つまり乗差分が乗差分で割り切れるといことだ。

この話はまだ終わらない。さらに乗差分にもご登場願おう。

差分の一方の次元を一つ上げても、おなじ関係性が継承される

しかも、ここで生成される3108という数。どこかで見覚えのある方もおられよう。そうなのだ。

超格子体(6×6)の中の88たち。それらが見えない糸で結束している考えてまずまちがいない。が、その関係性の全貌を描くのははてしなく困難な作業になろう。

降参はしない。
ただ、現時点のわたしたちには手に負えない。
一時保留とさせていただく。