前章では、これらゲバール正負反転体全16種類の相愛力オール❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎現象を見ていただいた。それでもわたしたちがたしかめたのは1乗総和という限られた領域にすぎない。まことに驚嘆すべきことではあるが、あらゆるバボアン四数n乗総和において、同一の力が維持されるようなのである(信じられなければ各人でたしかめられたし)。
さて、この章では相愛力が消失する地点、つまり6乗次元でなにが起きているかを調査してみることにする。
この基準❶型を取りあげよう。それぞれ12数から構成される左右の二つのグループは12–12相愛数❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎であり、1~5乗総和まではぴったりと一致する。が、6乗次元以降では、両者の間では差が開きはじめる。
じっさいにどれだけの差分が生じているかというと、
だから、どうだというのだ。
この数だけを見ても、どうしていいのかわからない。
もっとデータをあつめよう。
というわけで、6乗次元における差分数を❶~⓰型について、すべて調べてみた結果がこれである。
こうすれば、それぞれの関係性を探るきっかけを得ることが期待できる。
まず、わたしが気づいたのは、❶型の差分数8640が、あらゆる差分数の中で最小であり、❶~⓰型のすべての差分数がこの8640の倍数として表現できるということだ。
この事実を踏まえると、数多くの個別的関係を浮かびあがらせることができる。
たとえば、❷型と❼型に着目しよう。
これらは❶型を単位とすれば、それぞれ、
さらにこの二数の関係はというと、
一方が一方の2乗数であらわせる。
似たような関係性は他にも見出すことができる。
この❸型と❾型についても単位として❶型を用いて、
あるいは❹型と❺型についても
同じく2乗数の関係。
と、ここまではすべて❶型を介しての等式であるが、もっとシンプルな関係性を考えることもできる。
上記の四つの正負反転体同士は、
6乗差分数を通じて、このような等式が書かれうる。いや、そればかりか、この〝積〟を〝行列の積〟と読み替えても、
そう、等式は保たれるのである。
はたして、たんなる偶然なのか不明であるが、探せばこのような関係は他にも見つかる。
この正負反転体6乗差分等式において、積→行列の積に変換しても、
ちなみに正負反転体6乗差分等式は、これら2パターン以外にも複数存在している。例を挙げると、
が、これらについては上述したような行列積等式を成立させない。
興味深くも謎。
いったいこの6乗次元で何が起こっているのか。少なくとも何かが起こっているようではあるが、少なくともいまのわたしたちには、これ以上、手も足も出せない領域のようである。