4×4の超格子体を彩る新しい対称性の形式。
なにかを語るのに、名称がないというのはなんとも心もとない。以降、わたしたちはこの新しいオブジェクトを考察するにあたり、これらに呼び名を与えておくことにする。
マーン型とハーン型は一つの超格子体の中でガッチリと一体化しているが、それらは別個に考察されるべきものである。このことは、先に見たこのような超対称体についてもいえることだ。
マリス型とタリス型。これら新しい呼び名にすこしでもはやくなじんでいってほしい。今後、これ以外の対称性の形式が登場してくることが容易に予想されるのである。
とりあえず、いまはマーン型とハーン型の構造の観察に集中しよう。まずは、これら二つの超対称体がわたしたちには到底、理解できない代数的な言語を使って会話をしているようすをご紹介しよう。
聞き取れただろうか? ここではあきらかに共鳴現象が起きている。思い出してほしい。類似の現象はマリス型とタリス型においてもたしかめられた。いや、累乗ばかりに目を奪われすぎてもいけない。1~3乗を1~3連積に置き換えたとしても共鳴が消えることはない。