前章を、ふりかえっておきたい。わたしたちはこれら三組のマテオンのペア同士で半体を入れ替えるという驚くべき改造手術に着手した。その際、用いたのがチェック柄である。
見よ、わたしたちはマテオン(ハーフ&ハーフ)ともいうべき6つの合成体を入手することに成功した。
なにゆえに、オリジナルのマテオンらが半体を交換しあうことにより、総和的調和を図り、
あまつさえ、相愛数まで生成しうる能力を獲得するのかはいまだに謎である。
この動画では総和凝集というテクニークが使われていたが、いやいや、なにもそのような一手間をかけなくとも、これらは生のままで立派に相愛数なのである。
32–32相愛数(❤︎❤︎❤︎)。半体を交換しあってこそ、このようなことが可能であるということをいま一度、心に刻みむ必要がある。
さて、ここまでの話、❸-❹、❹-❸型がのけ者にされていると気にかかっている者もおられようと思う。
が、案じることはない。
マテオンの三組のペア間に働いている力は、ここでは公平である
ペア同士のペア化
❶❷ペアと❸❹ペアがここでは組みあい、相愛数を生成することになる。
いや、ここに働く力は、なにも32–32相愛力ばかりではない。
これら合成マテオンを半体に分解し、ためしに総和凝集をとってみよう。
ご想像の通りである。
なんと、これらもまた相愛力(❤︎❤︎❤︎)で結びついているのである。
さて、三つの組の間でペアリングするパターンはもう一通り考えられる。
これでぜんぶ出揃った。
もちろん、この32–32相愛数(❤︎❤︎❤︎)も4–4相愛数(❤︎❤︎❤︎)に凝集することが可能である。
それにしても〝チェック柄〟合成マテオンたちの見せるバランス感覚。
惚れ惚れするほどである。
ここまでの話。チェック柄、さまさまである。
と、お思いだろうか?
おそらくこのような奇跡じみた現象は〝チェック柄〟半体にしか起こせまい、と。
早計である。
さて、ここにわたしたちはマリス/タリス柄を用意した。
この柄を使って、半体交換をするとどうなるか?
このようにマテオンペア同士の間で内部構造の一部を入れ替えると、わたしたちは6種の新しい合成マテオンを得ることができる。
さて、これらの中に相愛力を見いだすためには、どうすればよいだろう。まず知っておくべきことがある。じつは、なにを手をくわえなくとも、これらのマテオン間では相愛力がはたらいているのである。
各ペアごとにじっくり見てゆきたい。
◆◆◆◆合成マテオン❷-❶型/❶-❷型と相愛数◆◆◆◆
◆◆◆◆合成マテオン❹-❸型/❸-❹型と相愛数◆◆◆◆
◆◆◆◆合成マテオン❻-❺型/❺-❻型と相愛数◆◆◆◆
いずれも相愛力は❤︎❤︎。けっして強い力とはいえまいが、弱いともいいきれない。すくなくとも何かが起こっているという、この感触は無視できない。
ちなみにチェック柄の場合は、合成ペアごとの相愛力は❤︎にとどまる。チェック柄に起こることが、マリス/タリス柄においても起こるとはかぎないし、その逆も真なりである。そのきわめつけの事例をこれからご紹介したい。
合成マテオン同士がペアリングされているが、はたしてこれはなにか。あるいは、これはチェック柄半体交換のときに見たように、32–32相愛数(❤︎❤︎❤︎)なのではないか?
残念ながら、そういうわけにはいかない。相愛力が❤︎❤︎どまりの二つの16–16相愛数(❤︎❤︎)をあわせ相愛力が❤︎❤︎にとどまるのは自明ではないが、ほとんどの場合はそうである。このケースにおいても例外的現象は起こらず、相愛力❤︎❤︎❤︎の実現ははばまれている。
が、しかしである。このペアたちは、いとも奇妙なる術を使うことにより相愛力をUPさせる。その様子を動画におさめることができたので、ともに観察してみようではないか。
なんと相愛力は❤︎❤︎❤︎どころか、❤︎❤︎❤︎❤︎にUP!!!!。
合成マテオンの一つは、あきらかに分身の術を使ったようである!?
なにが起こったのかよくわからなかった方のために、次の動画も用意している。上記の術を異なる合成マテオンペア同士がやってのけている。ぜひ、まなこをカッ開いて、再確認してみてほしい。