前章からのつづきである。
まずはこれを見てほしい。
おぼえているだろうか。これらは相愛六数円環の内部四辺形の対角積差分である。こうして生成された数たちは、相愛力❤︎❤︎によってつながっていることは既に動画で紹介した通りである。
うむ、わたしはすっかり見過ごしていた。はたしてこれを相愛力❤︎❤︎と断じてしまったことが正しかったのか、いまもって思い悩んでいる次第である。いや、計算結果にあやまちがあったというわけではない。
ではどういうことか。
説明させていただきたい。相愛力❤︎❤︎ということは、1乗総和、2乗総和のみの一致現象が見られるということであり、逆にいうと3乗総和は一致を見ないということ。
ところがである……。
何の気なしに4乗総和をしらべてみたところ、
ナント!!!! あろうことか、相愛力が復活しているではないか!?
わたしが激しい動揺に襲われたことはいうまでもない。
このように相愛力が飛び飛びになるという奇怪な現象には、思い返せば、以前にもたった一度だけ、出くわしたことがある。
そう、やはり、相愛六数円環を扱っているときのことであった。この章の中でわたしたちは次のような事実をたしかめている。
ごらんのとおり、2乗総和と4乗総和の共鳴であるが、正負の操作を行えば、1乗総和の一致も約束されるであろう。そうなのだ。いま見ていることは、これと類する現象であることはまちがいない。その証拠としてこの動画を見ていただきたい。
どうだろう。3乗総和をスッ飛ばして、1乗、2乗、4乗総和の一致。ここで起きていることは本質的に、先の動画で見たことと同じである。
驚くべきは、この現象は2乗→3乗次元に持ち上げても引き起こされるということだ。
いや、それどころか思いきって趣向を変えて、〝短辺積差分〟を用いても、
短辺にできて長辺にできぬわけがない。
と、かようなまでに同現象が起こりつづけるのである。
不連続な相愛力は存在しうる。
ここにまた一つ新たな知見がもたらされた。