さて、この章では、44❤︎❤︎❤︎たちのが、互いにペア化、トリオ化を図ることによりUPされうるという驚くべき事実についてお話をさせていただきたい。

 

 

まずは、この44の相関関係をしっかり頭に入れたうえで、正則からチェックしてゆくことにしよう。

 

 

❤︎❤︎❤︎であるということは、裏を返せば総和以降は一致しないということである。同じことは非正則についてもいえる

 

 

ここでは、それぞれの総和がどのような数になっているかが強調されているが、一つ一つをよく見つめてみてほしい。どれ一つとして同じ数はあらわれない、ということに気づくだろう。

だが、しかし、である。
各々の総和差分となるとどうだろう。

なにをいいたいのか?
とりあえず、正則でやってみよう。

 

 

ピンク四格子数の総和から、ブルー四格子数の総和を差し引く。すると1440という数があらわれる。非正則ではどうか。

 

 

おや!?
なにか目覚ましいことが起きているような雰囲気……。

さよう。
1440という数にくわえ、-720という数が頻出している。

この理由はまったくもって不明であるが、少なくとも、総和差分はどうやら180回転変換ペアたち同士で共有されているらしいと見てとることができるのである。

 

 

この事実が意味することは甚大である。
どうしてか。さっそくだが、これを見てほしい。

非正則180回転変換ペア❶-❷による88❤︎❤︎❤︎❤︎の生成

 

どうだろう。二つの44❤︎❤︎❤︎が一つに合わさることによって❤︎を一つふやすという実に驚くべき光景がそこには繰りひろげられていた。

いや、かれらばかりではない。
同様のことはその他の180回転変換ペアたちにも可能だ。

非正則180回転変換ペア❸-❹による88❤︎❤︎❤︎❤︎の生成

非正則180回転変換ペア❼-❽による88❤︎❤︎❤︎❤︎の生成

 

各々の44たちは、一ど、解体され自らのアイデンティティを失うという犠牲を払うものの、互いの格子をすべて差し出すことによってUPという果実を受け取る。なんとも示唆に富んでいる。しばし、わたしたちは代数的世界に居るという事実を失念し、ほとんど寓話的世界観にさまよいこんでしまったのではないか、という疑念さえ抱く。

もう一つ忘れてなならないことがある。
そう、正則の存在である。

 

なにがいいたいか、わかるだろうか?
これら三つの総和差分は、いずれも同じ。ということは、❶-❷のペアを正則-❶というように入れ換えても

この通り、は見事に1UP!!!!
あるいは、正則-❷のペアリングでも、88❤︎❤︎❤︎❤︎の生成が約束されるだろう。

 

 

とてつもない話であるが、まだ章をしめくくるわけにはいかない。かれらがなしうるパワーアップは、この程度では終わらない。上記のペアリングがさらに高次の世界でどのように働くかを示そう。

 

 

総和差分
それが反転一致の関係にあるという世にも奇妙すぎる事実。つまり、二つのペアで次のような恒等式が記述されうるということ。

 

なにか大ごとが起こりそうな予感。
なりゆきを注意深く見守られたい。

 

 

この等式が意味するところはこうだ。

 

 

ピンクの組とブルーの組は総和が一致
わたしたちが目にしているのは、まぎれもなく1616❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎

また、ここにあらわれる数は1~16の連続する自然数を網羅しているので、この事実をもとに<1~16>完全対称を構成することも可能である。

※このような完全対称は他にも多数、見つかっているのでぜひチェックしてみてほしい。

〈1~n〉完全相愛数左右対称陣とは

相愛数左右対称陣ギャラリー

 

さて、これでは当初の❤︎❤︎❤︎からレベルUPした。
もうこれでイナフだ、と諸君らは満腹していることと思う。

が、最後にとっておきのデザートが用意されている。
サーブしてくれるのは、この四つの44❤︎❤︎❤︎たち。

かれらがなすことは、正則非正則とくらべ、けっしてひけをとることはない。いや、それどころか……

もはや言葉もない。
結局、❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎になってしまった、というわけである。

あるいはこの結果から、わたしたちはさらにパワーアップした<1~16>完全対称を構成することもできるだろう。

それにしてもなぜ、44❤︎❤︎❤︎たちが、かくも互いに協働しあいたがり、合一への意志を持っているかのように見えるのか

それこそが解かねばならないなのであろう。