わたしたちの問いは、消失力レベル4の超格子体、あるいは合成超格子体が存在するかどうか、ということだった。
わたし自身の直感に反して、その問いに対する答えはイエスであった。なにはともあれ、まずはこれを見てほしい。
ジ・オール・ワンと超格子体(プレーン)のマトリックス積。ここで生まれた新たな合成超格子体。この構造形式こそがまさに、レベル4の消失力を内在させているのだ。
本来レベル3であった超格子体(プレーン)がジ・オール・ワンの力を借りて消失力がワンランクアップしている。さて、マトリックス積について。この演算はa×bとb×aというのは、かならずしも同一になるとはかぎらない、というのは有名な話である。そこでもう一つのパターンもこころみてみたい。
ここでもレベル4の消失力がいかんなく発揮されている。ジ・オール・ワンさまさまである。つぎにここでわたしたちが手に入れた二つの合成超格子体をさらにマトリックス積で合成してみよう。
たんなる思いつきでやってみたのだが、どうだろう。レベル4の消失力は継承されるだろうか? それとも一部は継承されても、弱化された力にとどまるか、それともまったく継承されないか? おそらくこの問いに、自信をもって即答できる者はいないはずだ。となれば実地に調べてみるしかない。
消失力レベル4→2に下がった。
いや、それでもたいしたものではないか。一部の力は継承されているのだ。
積の順を逆にしてみよう。
意外だっただろうか?
そうなのだ。ここで生みだされた合成超格子体はめざましいかたちをもっている。格子数はすべて729。いや3の4乗数というべきか。本質的にはこの形式は、ジ・オール・ワンはとおなじ。つまり消失力レベルは∞へとマックスにかけあがる。なかなか興味深い。
さて、消失力レベル4の合成超格子体にはほかにもこのようなものがある。
これはどのような合成プロセスによって生まれたかというと、
見てのとおり、ジ・オール・ワンの関与がみとめられる。が、もう一方の格子体は消失力をまったく有していない。
消失力レベル4と消失力レベル0の積。
この合成超格子の消失力をたしかめてみると、
消失力はなぜかレベル4のまま維持されるのである。一筋縄でいかない。もちろん、その形状から予想されると思うが、以下の合成超格子体についても同じことがいえる。
つぎにこれら二つの積によって生まれた合成超格子体同士の積を考えてみる。
この合成超格子体の消失力レベルはどうなるか?
どうだろう。
消失力レベル4→2にツーランクダウンするのである。
おそらく消失力レベルという概念は超格子体の構造の深度をあらわす指標として使うことができる。わたしは目下、消失力レベル5の合成超格子体の存在の可能性を探っている。
諸君らにおかれてもぜひ、探してみてほしい。そして、もし見つかったら、ぜひ、わたしたちに公開してくれたまえ。