ここでは、超対称体における基本中の基本形、マリス/タリス型について、復習の意味もこめてあらためて述べておきたい。
個人的にこの形式がもっとも美しいと考える理由はいくつかある。そもそもわたしたちは相思相愛数の住処として、4×4超格子体における特異な位置を見出したのであった。
それぞれ相愛数ポジションと相思数ポジションを示しておくと、
当初これらをわたしたちは4×4超格子体のアウターポジションと呼んでいた。そう、いま思い返せば、わたしたちが見ていたのはまぎれもなくタリス型にほかならない。さらにこのタリス型とマリス型は8-8相愛数という関係によって強力に共鳴しあっている。
物理世界、抽象世界を含めあらゆる森羅万象の中で、これほどの驚異はなかなかお目にかかることはできない。これらの事実だけをもっても超対称体マリス/タリスは数の世界に永遠に輝きつづけるだろう。が、それでもわたしたちはマリス/タリスの美しくもミステリアスな横顔をチラと垣間見たにすぎない。
まだまだ多くの真実がベールの向こう側に置かれている。そこにアクセスする方法はただ一つ。思いつくかぎりのことをためしてみるのだ。なんでもいい。できるかぎり手を尽くすのだ。何も思いつかないというなら、すでに手にしている事実に異なる方向から光をあててみてもいい。たとえば、こんなのはどうだろう。
この事実のベースには相思相愛数がある。ただ、ここではまったく異なる新たな解釈が追加されているようにも見える。一つの事実も表現の仕方によってまったく印象が異なるという好例でもあろう。
けっして満足してはならない。あばくのだ。探求の手をゆるめてはならない。わたしたちは手招きされているのだ。あばけばあばいてゆくほど、マリスもタリスも謎めいた微笑みをわたしたちに返してくるはずだ。