2乗数生成力。
わたしたちはそのような能力はゲバールやゲボーなどの特殊な超格子体のみに与えられた特権とばかり思っていた。が、どうやらそうではないらしい
マタリオンと2乗数生成力。
少しでもしらべてみると、この二つの結びつきは超絶的といえるほどである。論より証拠。まずはこれを見ていただこう。
おなじみの渦周回である。
アー/マーの呼吸を問わず、いずれもここで生成されるのは2乗数。恐れ入りたいところだが、こんな程度の話ではない。呼吸法をさらに変えて、ヴェーの呼吸/ヴューの呼吸でやってみよう。
どうだろう。とくにヴューの呼吸にいたっては、生成されるのが1。鮮やかすぎて、開いた口がふさがらない。
とまあ、こんなわけなのである。マタリオンの潜在力の一端を垣間見てしまった以上、ここをだまって通りすぎるわけにもいかない。もう少し、こまかく見てゆくことにしよう。
まずはマタリオンを4つのブロックに分ける。このような分割法はこれまでにもしばしば見てきたはずだ。そう、これからわたしたちがこころみるのは周回である。
小周回の演算にはマーの呼吸をえらんでいるが、ここで生成されるのはすべて64。これらを大周回させると、
そう、マーの呼吸によっても、アーの呼吸によっても、生成されるのは、またしても2乗数。当然のことのように見えるからといって、それが事実の重要性の大小を左右するわけではないことに注意されたい。
つぎに小周回の演算にヴューの呼吸をえらぶ。
すばらしい。オールワンである。
マタリオンの内奥にひそむ構造の美しさがここで証明されている。たしか、この構造はゲバールやゲボーなどに共通するものであったと記憶している。
話を進めよう。ここでも大周回については先のケースとおなじことがいえる。
小周回で得られた各2乗数は、大周回によって統合されても2乗数のままでありつづける。どうだろう、だんだんとその凄味を感じてきていただけているであろうか?
ではつぎ。
こんどは小周回にヴェーの呼吸を選んでみようか。
ここで生成されている四つの数はマタリオンの構造上(対角積消失構造)、いずれも2乗数となっている。
興味深いのは、それら2乗根数をベースとすると、大周回マーの呼吸で2乗数生成力を得る。
ふりかえってみると、小周回マーの呼吸、ヴューの呼吸においても各生成数の2乗根数をベースにしてもなお大周回マーの呼吸による2乗数生成力に影響を及ぼさないことに気づかされる。
が、ヴェーの呼吸の場合は大周回アーの呼吸では2乗数生成の法則は破れる。イレギュラーとしてとりあつかおう。
もう一つのケース、小周回アーの呼吸を見てみたい。
これまで見てきた呼吸のパターンとまた異なる。小周回では2乗数は生成されない。ところが大周回を加味することにより、マー/アーの呼吸を問わず、2乗数生成力は発現される。
とくにマーの呼吸については、1乗から2乗次元に押し上げても、
思えばふしぎなことである。なぜといって、ここでわたしたちがベースとしている四数はいずれも非2乗数。
にもかかわらず、動画で示されている事実は、四数が以下のように手をつなぎあうことにより2乗数が生成されるということである。
さらにこの三つの等式を見つめるならば、
思いがけなくも美しい関係性。たたけば、たたいただけ理解しがたい事実がボロボロ出てくる。キリがないので、このあたりでいったん切り上げるが、最後に次のような事実も挙げておく。
そうなのだ。四数の積(ヴェーの呼吸)もまた2乗数!!
これをヴューの呼吸に変えてやると、
この整合性の背後にあるものが何かはわからぬが、とにかく結果に脱帽だけしておく。