さて、前章でわたしたちが目にした驚異の数。
が、その一つ前の章にて、わたしたちはこの2の24乗という数とまったく別の出会い方をした。バボアンの四数総和を通して得られた二組の12数。
それらの6乗差分数をもとに、それは構成された。
いくぶん複雑なプロセスを経ているので、わかりにくいかも知れないが、この領域でマテオンたちはひじょうに奇妙なふるまいをすることがたしかめられる。この機会に整理しておきたい。
すべてのマテオンは、この六種に集約されることは以前の章で述べた通り。そしてバボアン四数の6乗差分という観点からは、これらは次のようにペア化が図られると考えられる。
なぜか?
まずは、ベースとなるバボアン四数総和をそれぞれのタイプごと、ここに示しておきたい。
わたしたちを驚かせるのは、これらすべてが12–12相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)であるということである。いずれも等しく相愛力は❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎。つまり、1乗~5乗の総和が一致することが確認される。逆にいうと、6乗総和からは一致をはなれるということ。そしてまさに6乗次元という地点において、その差分数にある種の共鳴現象があらわれるのである。
わかるだろうか。
ペア化されたマテオン同士はおなじ差分数を共有する。それらのサイズを見たとき、大なる数(593736278999040)、中なる数(144955146240)、小なる数(35389440)というふうにバラけるが、これら三数の比に注目すると、そこでは実に不思議なことが起こっていることがわかる。
どうだろう。なぜ差分三数が、このような美しい関係で結ばれうるのかは不明だが、この手のことが起こるのは6乗次元にかぎられる、ということである。(いや、7乗以降の次元でも起こりうるのかも知れないが、現象がこれほど単純ではないため、わたしたちの目にはとらえがたい、というだけの話かも知れぬ)
さて、6乗という次元においてマテオンたちが差分数を共有するという奇妙なる事実から導かれるもの……。そうなのだ。わたしたちはさらに強力な相愛力を手に入れたも同然。
❶型❷型によるブロック総和の交換。
それにより実現されたのは相愛力❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎。
もちろん同じことは❸型❹型の連携によっても可能だ。
あるいは❺型❻型のペアによっても、
二組の12–12相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)から、相愛力を1UPさせた24–24相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)を生みだすことができるという新たな知見。
この発見から収穫できる副産物ははかり知れない。