さて、これはわたしたちが前章で出会うことになった4–4相愛数(❤︎❤︎❤︎)Ⅱ型系の一例。
これらの相愛力を探ってゆくなかで、どうも気にかかる現象があるように思われるので、ここに記しておきたい。いや、些細なことやもしれぬのだが……
とりあえず、これを見てくれたまえ、この4–4相愛数(❤︎❤︎❤︎)の4乗総和差分数。わたしがいいたいのは、36036000という見た目のコミカルさではない。もっと本質的なこと……。じつは、この36036000には代数的骨格があり、
10と1~5の数を使って、このようにあらわされる。こじつけだろうと思われるかもしれないが、けっしてそうではない。このパターンの4–4相愛数(❤︎❤︎❤︎)においては4乗差分数はこのような構造を所有している。
きれいに因数分解できることもさることながら、やはり気になるのはこの部分。
ここにはシャーンの構造が組みこまれている。さらに、ふしぎなことに、この構造は5乗差分数についても引き継がれるのである。
いや、あまつさえ、6乗差分数においても……
そうなのだ。差分数たちは明らかに同じ内部構造を共有している。
さながら遺伝子のように見える、これら因子のつらなり。少なくともわたしが調査した範囲では7乗以降においても、この共有構造の驚くべき継承が行われているようなのである……
もう一つ。
前章で紹介したⅠ型の成長過程についても、これと似たことが起こっている。
超格子体拡大にともない4–4相愛数(❤︎❤︎❤︎)はこのように波紋をひろげるように四方へと散じてゆくのであるが、この系については、
驚くべきことに、かような主張をなしうるのである。やはり注目すべきは、4乗差分数の代数的形式、
シャーンの構造が、ここではダブルで組みこまれている。なにをいっているのか、その主張の意味がよくわからない、という方のために一例を示しておこう。仮に、n=7とした場合、ここでの主張は、
これが真実であることをたしかめてみたい。まず、超格子体(10×10)に対応する4–4相愛数(❤︎❤︎❤︎)を明示する。
念のため、これらが4–4相愛数(❤︎❤︎❤︎)であることを確認しておく。
そして、気になる4乗差分数はといえば、
どうだろう。わたしたちの主張と見事に合致する。
さて、差分数の構造は、これ以降も、次のようなかたちをとることが判明している。
その内部を凝視すれば、わたしたちはそこに次元を超えて確実に手渡されてゆくものがあることに気づく。
これ以降、共有因子がどのように進展してゆくか、ひじょうに興味がもたれるところであろう。