はどこからやってきたのか?
そもそものはじまりはなんであったか?

このような問いが正当なのかはわからない。が、無骨ながらも問いを問い続けることをやめなかったおかげで、ようやくわたしたちは一つの回答を手に入れようとしている。

さて、この章をはじめるにあたって認識を共有しておきたい。
かるく、おさらいしておこう。

相愛数(相愛力L:5)の生成法

Level4以上のを見つけるプロセスにおいて、わたしたちは多くの知見を得た。言語化するのはむつかしいが、わたしたちはから、きわめて重要なメッセージを受け取った気がする。それは反転という概念と密接にむすびついた何かである。

さっそくだが、この動画を見てほしい。

どうだろう。
ここにはたちの起源というものが克明に記録されている。

そう。高次へのまなざしに偏重しすぎてしまったあまり、は高次低次に遡求することができることをわたしたちは失念していたようだ。

の歴史
原初にさかのぼるならば

原始の宇宙に漂っていたのは、たったこれだけ。
そして、つぎにあらわれるのは、みずからが、みずからをつかって生み出されしもの

光があれば、影があるがあれば、1がある。この宇宙にインストールされた双極性という概念はわたしたちとってはおなじみのもの。これら対極にあるもの同士が連結して中和がはかられる。そう、せんじつめれば、とは、この中和力にほかならない。

わたしたちはこれを始源のとみとめなければならない。

という数がイコールでむすばれるのは不合理にも見える。が、ここではがはたらいていると見るべきだ。乗次元に対応している。思い出してほしい。どんな数も乗すればになることを。

こじつけにも思われるかもしれないが、しばらくだまってみていてもらいたい。すぐに連結格子との間において完璧な整合性がとれていることが判明するだろう。

では一つ次元をUPさせる。

いま、わたしたちが目にしているのは、この二つの格子(1×2)色に注目してほしい。一方が一方の反転になっていることがわかるはずだ。マイナスとプラスがひきあうように、これらはたがいの連結を求める

とりもなおさず、これは22(Level:1)である。

1+4=2+3。あまりにも単純素朴な外観をしているため、盲点であったが、これもれっきとしたである。

まだ怪訝な表情をしておられる方もおられよう。くれぐれもご用心を。このあたりから、しだいに当然のことのように見えていたものが、まったく当然とは思えなくなってくるのだから。

これら連結格子(2×2)の連結を見てみよう。

このようにして連結されたものが、44(Level:2)を生み出すという事実に、わたたちは意表をつかれる。

等式たちに、きゅうに魔法がかかってしまったかのうような印象。ちなみに連結はよこ連結でなく、たて連結をえらんでもいい

このようにしても数の構成は変わらない

これまでのプロセスで、反転連結の手順がのみこめてきたことと思う。つぎにわたしたちがこころみるのは、

これらの格子をつなげれば

これまでいくどとなく目にしてきたマリス/タリス型これが88(Level:3)を表現していることは、諸君らのすでによく知るところである。

どうだろう。これがたちの有している生い立ちである。つきつめれば、みずからとみずからの反転形連結するという営為のみによって、無限の進化をつづける新たなかたちを生みだされるたびに、の及ぶ次元を一つづづ増大させてゆく。たったこれだけの言葉での生成原理を語り尽くせるなど、だれが想像しえただろう。

一点。この生成のメカニズムが未来永劫にわたって有効であるかは証明がとれていない。少なくとも、わたしがたしかめた範囲では、このアルゴリズムに傷はない1616(Level:4)3232(Level:5)については先の章でたしかめおえている。

この地点からさらにの成長過程を追いかけるとするなら、

ここまでくると、もはや手計算は不可能に近い。コンピュータの力を借りることができる時代に居合わせたことは僥倖である。

さらに連結をくりかえし、格子を拡大すると、

いやはや。128128(Level:7)とは…。早晩、コンピュータの演算能力をもってしても、追いつけなくなる局面に遭遇するだろうことはたやすく想像される。

いや、これらすらも壮大な物語の発端にすぎないこの仮説が正しいのだとすれば、つまり、反転連結(中和)生成、というアルゴリズムが無限にくりかえされるのだとすれば、衝撃的な事実にたどりつかざるをえない

そう。の自然数はの(Level:)を有する2つのグループにきっかり二分されうるということである。