前章の考察から思いがけない副産物を得た。
急遽、相愛数トーテムを紹介する。
なんだこれは!?
数の世界に埋もれていた謎の遺物……?
よく見てくれたまえ。
永年の埃をはらってやると、各ブロックには整数が以下のように刻みこまれているのがわかるだろう。
1から6までの数が下から積みあげられている。
が、正負の数がいりまじっているのはなぜなのか?
また、ブロックには色の濃いものと薄いものがあるようだ……。
つぎからつぎに疑問がやってくる。
その問いには、かれら自身に答えてもらおう。
お美事!!!!!
このトーテムを形成させている力は相愛力❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎だったのだ。
おや、あれを。
別のトーテムが出現したようだ。
近づいてはならない!!
わたしたちの期待を察してか、ブロックが発熱している。
なぜ、このように色分けされねばならないのか?
正数と負数の配置法はかれらのみぞ知る秘密なのであろう。
またしても相愛力❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎。
先のと高さをくらべてみると、
どんぐりの背比べといったところか。
相愛力は同等。どちらに軍配をあげるべきか?
むむっ。
こんどはもう一段、高いのがあらわれたぞ。
このブロックにどのような数が埋まるのか。
じっくり目をこらすとしよう。
なるほど。これまでにないパターン。最下段は1ではない。
かれらは正負の2~9までの数を所有しているようだ。
どうやら、このあたりは多数のトーテムが一大群をなしている領域のようだ。
お次はどんなやつがくる?
ほほう。
少しづつ高くしたいらしい。
やはり相愛力❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎。
この領域のトーテムはすべてこのレベルの力で縛られているのだろうか?
これはまた、なんとずんぐりと不恰好。しかも高さを競い合うをやめたのか、七段にとどまっている。が、どうだろう。このメタボ気味のトーテムが発するただならぬ威圧感。「わたしを甘くみてくれるな」と叫んでいるかのよう。
次元がちがった……。
相愛力は一段UPして❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎。
おみそれしました。
おっと。その足をどけてみてくれたまえ。
そこに碑文が書かれているようだ。
- 相愛数トーテム数は、正負を度外視したとき、連続する自然数で構成されているだろう。
- 相愛数トーテムは最低でも相愛力❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎を有しているだろう。
- 相愛数トーテムは他の相愛数トーテムに対し自身の高さや、相愛力の強さをむやみに誇示してはならない。
なるほど、了解である。
相愛数トーテムは、以前に紹介された<1~n>完全相愛数左右対称陣とはどうやら似て非なるなるものであるらしい。
探せば、まだこのあたりにはいくらでもトーテムが見つかるはずだ。
ほら、そうこうしているうちに、また新しいのがおいでなすった。