今回はこの44から話をはじめたいと思う。

そして、さっそくだが、これを見ていただきたい。

ここに生みだされている数はこれを乗数と見るか、の累乗数と見るか。そのことはこの章ではとくにこだわらない。

奇妙なことにこの美しい等式は、のとりうる範囲を自然数と限定した場合、あらゆるについても成立するだろうということである。

ためしにこの44を例にとってみよう。

ブルーをこの等式に適用してみる。

このとおりという数があらわれる。さすがはとうなられた方もおられよう。ぜひ、ピンクでもどうようの数があらわれることをたしかめていただきたい。

では、ここで一つの疑問。
この定数は、はたしての世界のみ帰属した数なのであろうか?

わたしたちは、稀有な現象に出くわすと、とかく目をくらまされてしいがちだ。つまり、はスゴいものだから、このようなふしぎなこともだからこそ可能なのだ、とかなんとか。

が、ここは一つ冷静になって考察してみる必要がある。というのもわたしは、つぎのような事実にも出くわすからである。

そう、ここでもという数があわられる。

どういうことなのか?
これらの数たちは、もちろんではない
いや、定数を生成するのは、こればかりではないこんどは1~16の格子数をつかって、ちょっとトリッキーな技をこころみたい。

まず1~8のエリアから対角積をつかってこのような数たちをとりだす。ちなみにこのはそれぞれで割ると超格子体の中の一組のになっている。偶然だろうか?

それはさておき、残りのエリアでもおなじことをこころみをとりだしてみよう。

これでわたしたちはからなるグループを二組、手に入れた。まさか、と思われるかも知れないが、そのとおりなのである。これを見てほしい。

そう、共鳴現象。しかもあらわれるのは定数ではないが、あたかもそっくりのふるまいをしている。

さらに、複雑な構成をもつ数たちを取り上げたい。おぼえているだろうか、マリス/タリスの総和凝集回転からみ積

このような手の込んだプロセスを経て生成されたこれら四つの数

これらに順序を付与し、

それぞれ核となる連結数を求める。

して、これら三数の関係はというと、

どうだろう。
またしても定数である。
なにが起こっているか。

ここまでとりあげたは、いずれも生成原理が異なっている。にもかかわらず、同じ定数を生みだすのである。

はたして、これらの数の組に共通する構造などあるのだろうか?じつは定数の生成条件は、意外に単純である。見抜かれた方もおいでだろう。

このようにを記号に置き換えたとき

そうなのだ。種明かしをすれば、これまでとりあげたいずれの円環においても、この和と差の関係が存在している。たとえば、

このような単純な関係が起因となって、さまざまな連結数間における美しい代数的関係に発展する。

これはあくまで一例にすぎない。ほかにも先の章で見たように、

これなども、かなり美しい部類に入るだろう。あるいは、これを見てもらいたい。

の共鳴ここで生成される2.25は定数であり、和と差の等式を満たすどんなにおいても同じ数があらわれることが約束される。またこの数は1.5(3/2)乗数とも解釈できる。というのも、この事実は先述の二つの関係性の統合から導かれたものだからだ。

これを整理すると、

ではこの形式を基にして、ここに若干のアレンジをくわえてみたい。

わかるだろうか?
分子が(マー呼吸)(マー呼吸)に入れ替わっているのが。このような変更をしてもなお同一の定数を生みだしつづけるだろうか? とりあえず、この動画をみていただきたい。

どうだ。の二組が生成するのは、おなじ784。しかもこれは28の乗数である。すばらしい。ならば、この数はあらゆる円環に共通する定数にちがいない。

即断は禁物である。新たな発見にテンションが上がったときこそ、陥穽が待ちかまえている。それが真実でないことはたった一つの反例をもちだすだけでことたりる。

64は8の乗数であることは注目に値するが、784が円環の生成定数でないことはこれで明らかとなった。が、それゆえにというべきか、上記の動画で示されているの共鳴現象はとりわけ興味深いといえる。さらに分子の次元を上昇させてみよう。

こんどは(マー呼吸)。諸君らの直感は、どう応える? 「きっと、この式に円環を適用したとき定数が生成されるだろう」「いや、定数は生成されないが、にかぎっていえば共鳴をひき起こすだろう」「いやいや、今回にかぎっては、生成される数はバラバラにちらけて当然だ」

もちろん、これ以外にもご意見はあるはず。
どうぞ、それぞれの立場を明らかにしてから、この動画をみてもらいたい。

またもの二組の共鳴現象が、今回も共鳴するのこの二組のみで、ほかの円環にまでは広がってゆかない。一例をあげると、

奇しくも、3496900乗数(18702)であるが、が生みだしていたそれとは異なる数だ。なかなか一筋縄でいかない。

もし、この形式をある程度、維持したまま、あらゆる円環を結びつける定数を望むならば、この等式にはある項が欠けている。そう、たとえば、(アー呼吸)をこの等式のある箇所に添加すると、

ここではによる定数1.5625の生成の様子が描かれているが、他のあらゆる円環でためされることをつよくおすすめする。1.5625は1.25の乗数であり、1.25は5/4という美しい自然数の比であらわされる数である。あらためて述べ直せば、

従来型に(アー呼吸)乗が分母に追加されているのがわかるだろう。この形式を美しいと見るか、否かは、もはやわたしには断言いたしかねる。