さて、わたしたちの目の前には二つのマテオンがある。
こうして新たな4×4の格子体を手に入れたからには、バボアンを適用してみないわけにはいかない。
見るべきポイントとしては、各マテオンがバボアンにより12–12相愛数を生みだすか否かである。また、仮にそうだとして、その相愛力の強度がそれぞれどうなっているか。そのあたりをしっかりリサーチすることを、この章の最大の目標としたい。
さっそく、こちらのマテオンからいかせていただく。
まずは総和から見てみよう。
なぜだかはわからないが、これら24個の数を小さい順にならべると、
おなじみの<1～11>完全相愛数左右対称陣(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)と同骨格をもつ数たちであることが判明する。これはよい兆しだ。わたしたちはこれまでの経験から、この24数が12–12相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)であると予想することができる。
ビンゴ!!
総積についてもしらべてみよう。
相愛力は❤︎❤︎。
そして３乗差分数は２乗数を生成。
上々の結果である。
となると、こちらのマテオンについても、十分に期待をもてる。
24個のブロック内総和がどうなっているかというと、
奇妙なることに、これらの数たちもまた<1～11>完全相愛数左右対称陣(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)と同骨格。
なれば、わたしたちは確信をもって、これらが12–12相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)であることを示すことができるだろう。
ちなみに、この12–12相愛数の６乗数の差分はというと、
もう一方のマテオンについてもおなじことをこころみる。
両者の差分数には大きな開きがあるが、一方を一方で割り返すと、
なんと24個の数たちが24乗数をつくりだす。
唖然とせざるをえない光景である。が、この数は後につづく章であまりにも思いがけないかたちで再会することになろう。記憶の片隅においておきたい。
ここでの教訓。相愛力が働いているのは５乗次元まで、と油断してはならない。探れば探るほど、より高い次元に昇るほどに、摩訶不思議なる領域に誘いこまれる。なにぶん準備不足はいなめない。用心して歩いてゆこう。さて、総積についても忘れずにしらべておきたい。
これで二つのマテオンは同等の力を有していることが明らかとなった。上記の動画で、一つ気にかかるのは、３乗差分数が二つのマテオンで、まったくの同数を生みだしているということ。
この事実より導かれることは、以下のようにグループの移項(交換)合併することによって、
いったい、これがなにかわかるだろうか？
二つのマテオンは自らの半身を渡し合うことにより相愛力を１UP。なんと複雑怪奇な代数的コミュニケーションであることか。すでに手に負えない不可解さであるが、この程度で頭を抱えてしまうわけにはいかない。
そう、これ以外にもマテオンは数多く存在している。
わたしたちは全景の一部を見ているにすぎないのである。
