ここでは、いったん相思相愛数という観点をはなれてみよう。
わたしたちは超格子体に秘められた構造の力を明らかにしていくことにする。
まず、注目するのは超格子体のこの位置。
16マスあるうちのちょうどはんぶんの8マスが示されている。わたしたちはこれらを超格子体のアウターポジションと呼ぶことにしよう。そして、これら8マスに以下のように順番を設定してみる。
時計回りにぐるりと一周まわった。
なぜ、そのようなことをする必要があるのか?
ふしぎなことが起こるからだ。
百聞は一見に如かず。さっそく、これを見てもらいたい。
どうだろう?
この動画では美事なまでに、すべてが0へと消失していくさまが映しだされている。むろん、この事実は相思数、相愛数の有している性質を踏まえれば、起こるべくして起きている、ともいえよう。だが、それにしても∙∙∙
そればかりではない。
アウターがあればインナーもある。
もう一方もとりあげなくてはならない。
これが超格子体(4×4)のインナーポジションである。
さて、マス内にふられた順序がとくに重要だ。番号順に一つ一つ目で追っていってみてほしい。外から内へ、外から内へ、という流れの中で時計回りに正方形内を一周しているのが体感できるだろう。
これで世にも奇妙なる事実を紹介する準備ができた。二つのポジションの力の流れを頭に入れたうえでこの動画をみてもらおう。
なぜ、このようなことが起こっているのかは不明だ。必然性があるのかもしれないが、いまのわたしたちにはまったく理解不能である。連続三数の積という演算はいったい何を含意しているのだろうか? また、ー、+、ー、+、ー、+ ∙∙∙ という操作(いわゆる、マーの呼吸)は、なぜこれほどまで、しばしばあらわれてくるのだろう? わかっていることは、超格子体のもつ言語体系は、わたしたちの言語体系とはまったく質を異にしている、ということだけだ。
理解不能ついでに、超格子体が所有しているもう一つの基本的な力にもふれておきたい。
対面にいる数同士の積とは∙∙∙。
これは累乗や連続積などとくらべて、さらにもましてトリッキーな言語というほかない。
ともかくこれで超格子体の基本三力を、わたしたちは知ることができた。この三つの力はたいへん重要で、後述することになるケムーン体にも埋めこまれた力であるので、しっかり心に銘記しておいてもらいたい。
つぎにわたしたちは超格子体のそのほかの特筆すべき性質を見ていくことにする。