さて、前章でわたしたちが出会った、これら四種の渦周回合成格子体。
なによりも驚いたのは、これらにバボアンを通すと、いずれも相愛力❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎が発現するということ。あまりに気になる事実であるので、ここはちょっと詳しく見てゆきたい。
順番に渦周回(0度回転)×超格子体の合成格子体からはじめたいが、じつはこれに対応するバボアン構造を注意深く観察すると、興味深いことが起こっているのに気づく。
両グループ間で重複する数が頻出しているようなのである。相愛力という観点からは、これらを相殺してもさしつかえないのであるから、
わたしたちが手に入れたものは、6–6相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)と解釈することもできる。これはかなりうれしい発見である。12–12相愛数よりは6–6相愛数のほうがはるかに扱いやすいし、過去に、わたしたちは6–6相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)とは一度、出会っている。
奇妙なことにこの12–12相愛数→6–6相愛数への縮小化は、つづく渦周回(90度回転)×超格子体の合成格子体においてもたしかめられる現象である。
たんなる偶然なのかはさだかではないが、これにバボアンを適用し、中身の数を精査すると、
このように計6つの重複数が見出される。よって、これらを相殺すれば、
先のとは構成の異なる6–6相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)を入手することになる。
大収穫である。
と、この時点で、諸君らはさらにもまして気になっていることだろう。他の二つの合成格子体についても同様のことが起こっているのではあるまいか、と。わたし自身、胸騒ぎがとまらない。さっそく調べてみたい。
まずはこの渦周回渦周回(180度回転)×超格子体の合成格子体。
バボアン数の烈しい対消滅現象、しかと見届けていただけたであろうか?
ここでも計24個のバボアン数は12個へと半減している。
こうなれば、最後の超格子体×渦周回(270度回転)にも、きっちり見せてもらうべきものを見せていただき、全体としての整合性を求めたいところである。
しかり。わたしたちは、きわめてスリリング、きわめて不可解な代数空間に迷いこんでしまったようである。ちなみに、ここで目撃していることは、渦周回の回転系の反転型四種でこころみてても同様に起こりうることである。
そして、そこで得られる6–6相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)も順転型で入手できる以下の四種とおなじものになるであろう。
さて、ここからさらにもうひと展開させてみたい。これら四つの6–6相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)はじつはこのようなペア化が図られると考えられるのである。
なにを根拠に?
まずは❶-❹のペアから見てゆこう。
わかるだろうか?
二つの6–6相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)が合一して、相愛力を1UPさせた12–12相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)へと変貌を遂げている。参考までに、これは6–6相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)のペア同士、6乗差分数が一致しているという特殊事情によっている。
驚くべきことではあるが、同じことは❷-❸のペアにも可能だ。
これらの事実を踏まえた上で、7乗次元でなにが起こっているかしらべてみたい。
この❶-❹のペアによる12–12相愛数(❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎)の7乗数総和は惜しくも一致しないものの、その差分数をとってみると、
おなじことを❷-❸のペアでもやってみる。
知りたいのは7乗差分数である。
差分数同士一致すればおもしろいのだが、そうは問屋が卸さない。が、一方を一方で除すると、
ぴったり割り切れるどころか、これは2の累乗数。
この領域においても、わたしたちのあずかり知らぬ力がはたらいていることは明らかである。